第8回　

僕:「では、ひとまず、目黒、五反田から徒歩10分くらいまでで、家賃10万円くらいのマンション、を基本に置いて考えていきましょう」。

Aさん：「ハイ」。

僕:「順番にご説明しますね。費用面から始めます。最初にかかる費用を『初期費用』といいます。初期費用はおおよそ賃料の6ヶ月分、です」。

Aさん：「結構かかるものなんですね」。

僕:「ええ、そうなんです。昔と違って、連帯保証人ではなく賃貸保証会社必須というように、初期費用は増える傾向にあります。鍵もオートロックが当たり前になってきていて、鍵交換が必須の場合、結構、値段はします。ただ、不要なものは、なるべくかからないようにした方がよいので、その点も、おいおい、ご説明いたします」。

Aさん：「ハイ、有り難うございます」。 僕:「初期費用の内訳ですが、①敷金・礼金、②前家賃等、③賃貸保証会社保証料、④家財保険料、⑤仲介手数料、が必須です。⑥鍵交換は、たいていは任意ですが、必須項目に加わる場合があります。順番では最後の方の仲介手数料からご説明いたしますと、⑤仲介手数料は客付業者が、唯一、決められるもので、税込み0.55ヶ月を基軸に最大で1.1ヶ月です。この仲介手数料以外は、すべて元付業者が決めております。計算のベースは、すべて、賃料です。①敷金は債務の担保で預け金、礼金はオーナー様への文字通りのお礼で戻ってきません。「敷1・礼1」というような物件が一般的といえますね。②前家賃等では、家賃と管理料を合わせたものを総家賃と言いますが、契約開始期から当月末日までの日割りプラス翌月1ヶ月分の総家賃、です。賃料ベースで2ヶ月を目安にみておくとよいと思います。③賃貸保証会社へ支払う費用は、これもおおよそですが、0.5ヶ月。④家財保険料が2万円くらい、⑥鍵交換があった場合は消費税がかかり3万円前後、なので④家財保険料と⑥鍵交換代で0.5ヶ月くらい、です。トータルすると、約6ヶ月、となります。このほかにも消臭抗菌代とか募集内容にある場合でも、任意となっているものは断ることが出来ます」。～続く～

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