第10回
Aさん:「不動産会社もきちんとしたところでないと、ということですね」。
僕:「おっしゃる通りです。不動産会社についてもご説明いたしますが、その前に物件選びに関して、通常、気づかない重要な部分を先にご説明いたしますね」。
Aさん:「ハイ、お願いいたします」。
僕:「まず、物件の位置、です。物件から最寄り駅まで徒歩10分とあれば、実際には歩いて10分では着きません」。
Aさん:「へェ~、そうなんですか」。
僕:「はい、残念ながら(苦笑)、そうなんです。徒歩1分は80m、直線距離ではなく道路距離、です。くわえて、厳密な意味で、直線距離をどこか公的機関が図ったものではありません。もちろん、80mの道路距離を1分として図面や広告に表示しなければならない、と法律で定められてはいます。ただ、道路距離を、直接、測定することまでは求められていません。ですので、距離自体が、きっちりしたものではないケースがほとんどです。で、歩いたとして、相当大股で急がない限り、1分80mは歩けません。坂道であればさらに時間を要しますし、信号待ちなどもありますから、実際は表示の1.5倍近くかかる場合があります」。
Aさん:「ハァ、なるほど」。
僕:「はい。では、次に移ります」。
Aさん:「ハイ」。
僕:「続いて、海抜と方角です」。
Aさん:「カイバツとホウガクですか?」 僕:「はい。海抜は、物件が立っているところの高さです。高い、中くらい、低い、という言い方で表現すると、低いところよりも高いところの方がよい、ということです。道路でも高いところから低い所に向かって、一般的に風が吹きます。それと、雨が短時間に強く降ると、低いところに雨水がたまります。また、斜面を考えるとわかりやすいですが、低いところは高いところよりも、リスクが高くなります。東京23区でも、裏手が断崖のようになっているようなところがありますので、内見の際は周囲の環境にも十分な注意が必要といえるでしょう。物件の売買を手掛けると、よくわかりますが、海抜の低いところよりも高いところの方が、一般的に地価は総じて高額ですね」。~続く~
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